ためになるお口の情報
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「歯ぎしりの話」
夜寝ているとご家族の「歯ぎしり」の音で目が覚めることはありませんか?
歯ぎしりの音源(?)は全く自覚なしですやすや眠っておられるわけで、余計にイライラするもの。でも、実際のところ「歯ぎしり」は全ての方がやっている、という事が近年わかってきました。
「歯ぎしり」のパターンは千差万別。「食いしばり」のタイプの方も多くこの場合は音は出ません。しかし「歯ぎしり」の力によって自身の歯を壊してしまうような方が結構な割合で存在するのです。
このような方は睡眠中で自覚が全くないため、ふと気がつくと歯が欠けていたり、被せものがなくなっていたり、といったいった事象が起こりやすいのです。夢遊病で意識も無く筋トレしているようなもので、朝起きた時に顔面や顎関節、肩関節などが異常な疲労感に苛まれることがあるかもしれません。
近年、健康保険の中に「歯ぎしり検査」の項目が追加されました。この検査によりご自身が睡眠中に「どれくらいの頻度で」、「どれくらいの力で」歯ぎしり(食いしばり)をやっているかがわかります。一度、受けてみられることをおすすめします。
もしその検査で「歯ぎしり・食いしばり」などが判明したら夜寝ている間に使用する「ナイトガード」という専用のマウスピースを装着して歯を守るようにしましょう。歯ぎしりは病気ではありませんから治療は困難です。しかし寝るたびにご自身の歯を痛めつけるのは最小限にしたいもの。
ナイトガードを適切に使用して自分の歯を守ることをお勧め致します。ナイトガードの作製も健康保険適応可能です。一度、かかりつけ歯科医に相談を受けられてはいかがでしょうか。