ためになるお口の情報
ためになるお口の情報
歯ぎしりの話②
前回の「歯ぎしりの話」では、夜間睡眠時の歯ぎしりについてお話ししましたが、今回は「日中の歯ぎしり(噛みしめ)」についてお話します。
「歯ぎしり」といえば誰もが寝ている時にするもの、と考えがちですが、実は日中も「噛みしめ」という形で発生している事が近年わかってきました。
ここで一つ簡単な実験を。
- リラックスした状態で唇を閉じる。
- そのまま3秒まつ。
これだけです。
はい、では今、上下の歯が接触していませんか?
もしも接触しているようであれば、これは「問題あり」です。
そもそも、唇を閉じた状態でも上下の歯は接触してはいけません。
これは「安静空隙」と呼ばれており、およそ1〜2ミリの隙が開く、というのが正常です。
つまり上下の歯を日中は接触させない事で摩耗(すり減り)を最小限にし、食事と夜間の歯ぎしりの負担を減らしている(休んでいる)時間帯なのです。
しかしストレス社会に生きる現代人は、日中でも噛みしめを行っている方が多く存在することが分かってきました。
日中は噛みしめ、食事でガンガン酷使し夜間は歯ぎしりとなると、歯は休まる暇がありません。
結果、ある年齢に差し掛かると急激に歯がダメになっていく方々を多く見てきました。
これらの破壊はご自身の「噛む力」が原因で発生するので、我々としても治療するのが非常に困難です。
前回にお話したように夜間は歯ぎしり緩和用のマウスピースを使用すること。極端に固いものを噛まないこと。
これらの意識は必要です。
では、日中の噛みしめの対策はどのようにすれば良いでしょうか?
これについては次回にお話し致します。
(歯ぎしりの話③に続く)
お問合せは住井歯科・矯正歯科まで